2024年07月11日

ドアの穴の修理を自分でするのが難しい理由や業者依頼の相場価格を解説

穴の開いたドア

室内のドアは脆いタイプのものが多く、少しの衝撃で簡単に穴があいてしまいます。家具を運ぶときにぶつけてしまい、穴があいた経験がある方も多いのではないでしょうか?

ドアの穴の修理は意外にも難易度が高いため、自分で修理しようと考えている方は注意が必要です。この記事では、ドアにあいた穴の修理が難しい理由や業者に依頼した場合の費用などを解説します。

ドアにあいた穴の修理が難しい理由

「ドアにあいた穴の修理を自分自身で挑戦してみよう」とお考えの方もいるかもしれません。ドアの穴の修理は、意外にもDIYの中で難易度が高い部類に入ります。ドアにあいた穴の修理が難しい理由には、以下の2つが挙げられます。

  • 中が空洞になっている材質が多いから
  • 色や木目を合わせる必要があるから

中が空洞になっている材質が多いから

一般的な住宅で使用されているドアは、「フラッシュドア」と呼ばれるものが多いです。フラッシュドアはフレームの両側に化粧板を貼り付けた作りになっており、内側には空洞があります。少しの衝撃でドアに簡単に穴があいてしまうのも、この構造のためです。

ドアの片側に穴があいた場合、化粧板がドア内部の空洞にめり込む形になります。反対側にも化粧板があり、反対から押さえられないため修理の難易度が高くなるのです。

質感や木目を合わせる必要があるから

ドアの穴を綺麗に修理するためには、色や質感を合わせる必要があります。木材のドアの場合、木目まで合わせるのは至難の業となるでしょう。自分で修理した場合、見た目に違和感が残る可能性は高いです。

賃貸物件のドアの修理はとくに注意が必要

賃貸物件でドアに穴をあけてしまった場合、修理費用を請求されないように修理を考える方もいるかもしれません。しかし、賃貸物件の場合、勝手に修理を行うことがさらにトラブルを招くケースもあるため注意が必要です。

賃借人には、退去時の原状回復義務が課せられています。賃貸契約の内容によっては、勝手に修理をすると契約違反となる恐れがあります。とくにDIYにより中途半端な仕上がりになった場合は、大家さんから追及される可能性が高くなるため、気を付けましょう。

火災保険でドアの穴の修理を安く抑える方法

火災保険を利用すると、一部自己負担する場合でも修理費用を安く抑えられるかもしれません。火災保険の補償対象には「不測かつ突発的な事故による汚損・破損」が含まれている場合があります。故意ではなくドアに穴をあけてしまった場合は、保険金がおりる可能性があります。

この際、保険会社にドアの穴の状態を説明するのは修理業者です。説明が不十分で保険の審査に通らない場合もあるため、火災保険の申請に慣れている業者を選ぶこともポイントです。

ドアの穴を修理する主な方法と費用相場

ドアの穴を修理する方法は、主に以下の3つがあります。ここでは、それぞれの費用相場も解説します。

  • ドアを丸ごと交換する
  • 塗装補修をする
  • シートを貼る

ドアを丸ごと交換する

ドアの損傷が激しい場合は、ドアを丸ごと交換する方法を検討できます。交換のメリットは、穴がなくなるだけでなく、ドアそのものが新しくなる点です。全体的に老朽化しているドアの場合はメリットが大きいでしょう。

一方で、ドアの交換品はメーカーから取り寄せる必要があるため、日数がかかります。ドアの仕様変更サイクルは早いため、廃盤になっている場合も少なくありません。また、費用は十数万円ほどかかるのが一般的です。

塗装補修をする

穴をパテで埋めた後に、塗装補修をする方法もあります。塗装補修で仕上がりを左右するのは、塗装の技術です。業者が修理する際は、エアブラシや細い筆でドアの柄や木目を再現し、継ぎ目がわからないよう仕上げることもできます。塗装補修の費用相場は2〜3万円程度です。

シートを貼る

シートを使う場合もまず穴をパテで埋め、それからシートを貼ります。DIYの場合もシートは比較的手軽な修理方法ですが、業者に依頼する場合、パテで埋める技術と使用するシートに違いがあります。業者にシート施工を依頼した場合の費用相場は、2〜3万円程度です。

ドアにリメイクシートを貼る手順

ここでは、市販の家具用リメイクシートを貼る場合の手順を解説します。

  1. 拭き掃除で表面の汚れを落とす
  2. パテで穴を埋める
  3. 紙やすりでパテの表面を整える
  4. リメイクシートを貼る
  5. 余分なシート部分をカッターで切り取る

パテはしっかり乾かしてから次の工程に移ると、綺麗な仕上がりになります。

クローゼットの扉の穴を修理する方法と費用相場

ドアの他にも、クローゼットの扉に穴があくケースもあるでしょう。ここでは、クローゼットの扉の穴を修理する方法2つとそれぞれの費用相場を解説します。

  • 部分的な修理
  • 扉自体を交換

部分的な修理

クローゼットの扉に穴が開いた場合は、部分的な修理で対処することができます。木製のクローゼットの扉は重みがある点が室内ドアと異なります。指を挟んで怪我をするリスクもあるため、修理は業者に依頼するのがおすすめです。業者に依頼した場合の費用は、1万5,000〜2万円程度が相場です。

扉自体を交換

クローゼットの扉は、レール部分と扉がセット売りされているケースが主流です。そのため、扉を交換するときは、枠ごと交換する場合が多いです。新しい扉の取り付けの際は、周囲の壁や床、建具の補修まで必要になります。クローゼットの作りによって費用は大きく異なりますが、おおよその目安は10万〜20万程度です。

ドアの穴の修理でシート施工を依頼するメリット

ドアの穴の修理の方法のうち、シート施工は「自分でもできそう」と感じる方もいるかもしれません。家具リメイク用のシートは手軽に入手でき、日頃DIYで使用している方も多いでしょう。しかし、シート施工を業者に依頼することには以下のメリットがあります。

  •  穴の補修の技術力が高い
  •  サンプルで色確認ができる
  •  市販のリメイクシートより高品質

穴の補修の技術力が高い

シート施工を見た目に美しく、高強度に仕上げるためには穴の補修の技術が重要となります。脆いパテの上からシートを貼っただけでは、修理後に再び穴があく可能性が高いです。業者に依頼する場合、プロの技術で穴の補修を行うため、強固な仕上げになります。

サンプルで色確認ができる

自分で市販のリメイクシートを購入する場合、購入してからドアの色との差異に気づく可能性が高いです。一方、業者に依頼する場合は数多くのサンプルで色や柄を確認してから貼るシートを決められます。一見同じような木目でも、貼ってみると微妙な違いが大きな違和感になることもあります。それで、プロの目でシートを選んでもらうと安心です。

市販のリメイクシートより高品質

業者が使用するシートは、市販のリメイクシートとは仕様が異なります。業者が使用するものは厚みがあり、裏面に空気抜き用の溝が施されています。また、粘着力も市販の製品より強い場合が多いです。DIY向けの製品より扱いが難しい一方、仕上がりが綺麗で破れにくく、長持ちする点がメリットです。

まとめ

ドアにあいた穴を修理する主な方法は、ドア全体の交換か塗装による補修、シート施工による補修の3つです。シート施工を業者に依頼すると見た目に美しく、高強度に仕上げることができます。市販のリメイクシートでDIYするよりも仕上がりが長持ちしやすいため、業者への依頼がおすすめです。

「ReBirth COAT(リバースコート)」は、神奈川・東京エリアでコーティングサービスを提供しております。長年の経験によって磨き上げてきた高い技術で、高品質な仕上がりを提供いたします。ご予算や用途に合わせ、ダイノックシートを使用した傷や穴の修理も行っております。ドアの穴の修理をご検討中でしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。